本校は，令和４年度をもって「創立６０周年」を迎えました。新型コロナウィルス感染症の流行のため，記念誌や祝賀会がない記念式典となりましたが，無事終了することができました。

8:40～ 8:50	ＳＨＲ
8:50～ 9:15	大清掃
9:25～10:15	授業
10:25～11:15	授業
11:15～12:00	昼休み
12:00	バス第１便出発（３年）
12:15	バス第２便出発（２年）
12:30	バス第３便出発（１年）
12:50	生徒・職員着席
13:00～13:30	記念式典
13:45～14:45	記念講演
15:00	バス第１便出発（３年）
15:15	バス第２便出発（２年）
15:30	バス第３便出発（１年）

記念式典次第

1. 開式の辞
2. 国歌斉唱
3. 実行委員長挨拶
4. 校長式辞
5. 来賓祝辞
6. 祝電披露
7. 生徒代表の言葉
8. 校歌斉唱
9. 閉式の辞

校長式辞

　菊花香る今日この佳き日，ここに新潟県立見附高等学校創立60周年記念式典を挙行するに当たり，ご来賓として，新潟県教育庁高等学校教育課長　市野正廣様，見附市長　稲田亮様より御臨席を賜りましたことに，衷心より御礼申し上げます。

　本来であれば，本校教育に携わってくださる皆様や卒業生，旧職員など多くの方々をお迎えし，感謝の思いをお伝えすべきところ，昨今の状況を鑑み，規模を縮小した形とはなりましたが，こうして本日，式典を挙行できますことは，教職員，生徒一同にとりまして，大きな喜びとするところであります。

　本校の歴史を顧みますと，その創設に際しては，地域の皆様の並々ならぬ思いがありました。昭和三十五年には、当時の見附市長をはじめとする二百余名の発起人により，見附高校設置期成同盟会が結成されましたが，その結成趣意書によれば，見附市に県立高校を設置することは，「市民の熱烈なる多年の宿願」であり，「見附市の文化の向上，市民の素質の伸長，産業の発展のうえに誠に慶祝すべきこと」であると述べられています。

　このような地域の熱い期待と努力に応えるかたちで，昭和三十七年十一月に本校の創立が認可されました。翌三十八年四月，普通科募集学級三，定員百五十六名に対し二百七十九名の志願，家政科募集学級二，定員百四名に対し百五十名の志願という熾烈な入学者選抜を経た新入生とともに，第一回入学式が見附中学校の体育館を借りて開催されました。その後多くの方々のご尽力によって，校舎の建築や施設設備の充実，校庭の整備が行われました。昭和四十三年には全日本学校環境緑化コンクール入賞の栄誉もさずけられました。時代の流れとともに，定時制課程の併設、閉課程，家政科の閉科，普通科募集学級数の増減などの変遷を経てまいりましたが，これまでの卒業生は一万三千人に上り，地元見附はもとより，新潟県，全国，そして世界を舞台に，有為な人材として活躍しております。

　現在の見附高校は，「最善をつくす」の校訓のもと，「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を育み，自分の将来を自分で設計し，夢を実現する力を育成し，見附市唯一の公立高校として，地域と連携し，将来地域社会に貢献できる人材を育成すべく取り組んでおります。

　来年度四月には，地域の要望もあり，県立月ヶ岡特別支援学校の分校が，高等部単独校として，本校の校舎内に設置されることとなります。将来的には，分校との交流を通じて，本校のこれまでの取組に加えて，障がいに対する理解や共生意識の醸成，キャリア教育の推進，多様な生徒への支援の充実など，他の学校にはない魅力ある教育活動の展開へとつなげ，地域にとってなくてはならない学校として，本校の特色化を一層進められることが期待できます。

　さて，在校生のみなさん，本校の校舎屋上の校塔には，無形文化財の技術を有する，燕市玉川堂より特別につくっていただいた校章が掲揚されています。校章の下には「誇りとともに仰がん」の文字が刻まれています。みなさんには，本日の式典に参列することができた幸運を喜び合うとともに，幾多の先輩方が築き上げてこられた六十年の歴史と伝統を，どうか誇りとしていただきたい。そして六十年という，人間でいうと還暦を迎え，ここからまた新たに，みなさんの手で新しい見附高校の伝統を作り出していただきたい。

　結びに，これまで本校発展のために多大なるご尽力をいただいた皆様に対しまして心より感謝申し上げますとともに，より一層のご支援を賜りますよう祈念し，式辞といたします。

　見附高校創立６０周年記念事業における記念講演では，見附市出身のタレントである「今井　美穂」氏から，「人生を変えるポジティブシンキング～令和時代の働き方～」について、ご自身の体験談を踏まえながらご講演を賜りました。

　小さな行動が大きな結果に，コンプレックスの見方を変えれば自分の強みになることや姿勢を正すことで魅力が増し，ポジティブな自分を作り出すことができることを教えていただきました。

　最後に，何が起こるか分からない人生だからこそ，自分を大切に，人との繋がりを大切に毎日過ごすことの必要性をアドバイスしていただきました。